ヤフオクやメルカリ、ラクマなどのフリマアプリを知っていますか?
現在ではテレビCMもあったり、ダウンロード数も多く、利用したことがあるという方もいるのではないでしょうか?
USED品だけでなく新品・未使用品も出品されており、欲しいものを安く購入することができます。
また、現在は完売になってしまい、店頭では購入できないものが販売されている場合もあります。
不要になったけれど、捨てるのももったいないし…と言うことで出品にチャレンジした経験のある方もいるのではないでしょうか?

本記事では、そのようなネットオークションやフリマを悪用した在宅ワーク詐欺を取り上げます。

出品代行詐欺とはどのような手口か?

では、どのように騙されてしまうのでしょうか?

例えば、こんな感じです。

在宅ワークを探している主婦Aさん。
Aさんは、日ごろからフリマアプリを利用し、不要になったものを売ってお小遣い稼ぎをしていました。
しかし、家にある不要なものもだいたい売り切ってしまいました。
「もう売るものもないしな…」
そんなAさんが見つけたのがフリマアプリへの出品代行アルバイトです。
仕事内容はこうです。
クライアントB社に代わって、自分のIDで商品を出品をします。
B社から商品画像が送られてきます。Aさんの仕事は商品ページの作成と購入者とのやり取り。自宅に商品が届くわけではないので、パソコン1台で在宅の仕事ができます。
購入者から入金された金額から、自分の報酬を差し引いて、B社へ振り込みます。振込確認ができると、B社が購入者へ商品を発送するというシステムです。
一見、合理的なシステムで、出品経験のあるAさんにはぴったりのように思えました。

Aさんは、B社と契約し、出品代行の在宅ワークをはじめました。
最初の2カ月は問題もなく順調でした。
ところが、ある日、購入者から「違う商品が届いた」との連絡が入ります。
AさんはすぐにB社へ連絡を取ったけれど、なかなか返信がもらえず、やむなく自分の負担で購入者へ返金します。
その後、別の購入者からも「商品が届かない」などの連絡が相次ぎますが、AさんはB社と連絡がつかなくなってしまいました。
Aさんもできる範囲で返金に対応しましたが、購入者の中には激怒し、被害届を出すと言う人もいました。
Aさんは、「自分も詐欺をしたことになってしまうのか?」と、とても不安な日々を過ごすことになってしまいました。

このように、Aさんは、自分の経験を活かした在宅ワークをはじめたものの詐欺にあい、金銭的にもマイナス。自分は訴えられるのか?と悩み煩うことになってしまいました。

Aさんの問題点

ほとんどのオークション・フリマアプリでは、以下のようなルールがあります。

予約商品以外を、在庫が手元にない状態で出品すること

手元にある商品のみ出品することが可能です。

ところが、Aさんは、画像のみの確認で、商品が手元にない状態で出品してしまっています。
上記のような場合、Aさんもガイドライン違反をしてしまっている可能性が高いです。

見極めるポイント

もちろんこのような形態をとっているクリーンなクライアントもいるので、このような在宅ワークが全て詐欺だというわけではありません。

このような出品代行詐欺にあわない為にはどのような点に気を付ければよいのでしょうか?

実店舗があるかどうか?
インターネット取引きのみという会社もあると思いますが、その場合は、実際のオフィスが存在しているのか?と言う点も重要です。最初の面接などで訪ねることができると良いと思います。

商品が画像だけでなく、手元に存在するか?
上記のAさんは、画像のみの提供で実際の品物を確認していません(ガイドライン違反になっている可能性が高いです)。
クライアントによっては、実際の商品を在宅ワーカーへ送り、写真撮影~発送まで任せたりします。
もしくは、クライアントの実店舗やオフィスへ在宅ワーカーが商品を受け取りに行く場合もあります。

出品IDは、自分のものではなく、クライアントのIDであるか?
「クライアントの品を買い取ってから、自分のIDで出品」なら理解できますが、クライアントの品を自分のIDで出品というのは解せません。クライアントのIDで仕事ができるのかを確認しましょう。

最後に

出品代行の在宅ワークにおいて不安要素となる点をあげました。
以上のような点を考慮しつつ、誠実な仕事をしているクライアントを選びましょう。