採点バイトは在宅ワークとして人気があります。
この記事は、採点バイトに着目してまとめました。

採点

在宅の採点バイトとは…

採点を必要とするテストは、学校で行われるものだけでなく、模試など学校外部のものも多くあります。
それらの模試などは、全国規模で行われるものもあり、その答案用紙は膨大な数になります。
他にも、採点を必要とする場面として通信教育があります。通信教育の提出課題などは単なる採点にとどまらず、アドバイスを記入するなどの添削が必要となることもあります。

それらの採点や添削を社内で行うのではなく、在宅ワーカーに依頼する企業が増えています。
その企業から請け負って、採点や添削を行うのが採点バイトの仕事です。

現在の採点バイトの仕事の傾向

以前は、手渡しや郵送などで答案用紙そのものを受け取り、答案用紙を直接採点するという方法が主流でしたが、昨今はインターネットの発達により、答案用紙をデータ化してWeb上で添削や採点を行うという形式が増えています。
そのおかげで、用紙を採点バイトへ手渡したり、郵送する手間がなくなり、以前なら会社の近くに住んでいる人に限られていた募集が、全国どこでも応募が可能となるなど、採点バイトスタッフの居住地域の条件が緩和されてきています。

通信教育大手のベネッセ[チャレンジ/進研ゼミ]も赤ペン先生の問題を郵送ではなく、画像で提出する(答案用紙をスマホなどのカメラで撮影して送る)試みを始めています。

そのような流れから、現在は、パソコンを持っていることとWeb環境が整っていることが、応募必須条件となっている採点バイトの求人が増えています。

採点バイトの採用は難関?!

応募の条件に関してもう少しお話しすると、採点バイトでよく見かける条件の一つに学歴があります。
ほとんどの採点バイトが学歴として、「短大卒以上」を条件としており、中には、「大学卒以上(在学中含む)」としている募集もあります。

また、採点バイトの採用には、採用試験が課されていることが多いです。
一般的なアルバイトの場合、

応募 ➜ 面接 ➜ 採用

というような流れになりますが、採点バイトでは

応募➜採用試験➜(面接の有無は企業による)➜採用

のような流れになります。

採用試験の形式は、自宅試験、会場試験など企業によって異なります。
採用試験は1度とは限らず、複数回行われる場合もあります。
また、添削スタッフの採用試験の場合は、学力を問う試験だけでなく、コメント力が問われる試験が課されることもあります。
このような流れで進む為、応募から採用が決定するまで、一般的なバイトと比べると時間がかかります。

また、採用試験を課すという特徴から、少人数をその都度採用するというより、〆切をもうけ一定の期間募集を行い、応募者に対してまとめて採用試験を行うという企業が多いように思います。

このような理由から、在宅の採点バイトを希望する場合は、希望の企業がどのようなスケジュールで採用を行っているのか?採用時期などを把握しておくことが重要です。そうでないと、応募しようと思っていたのに、応募時期が過ぎてしまっていた、次の募集はまた来年…なんてことにもなりかねません。

仕事の流れ

採点バイトの仕事は「採点」と一言で言っても、内容は採用先によって多岐にわたります。
企業によって、その採点する対象は、幼児~社会人まで様々です。

その中でも最も多いのは、小学生~高校生を対象とした採点です。
種類としては、主要5教科以外に、作文や小論文の添削などもあります。

仕事の流れとして、まず、答案用紙が手元に届く前に解答・解説を企業側から頂けることが多いです。
資料に目を通し、問題と解答・解説を事前に理解しておきます。わからない点があれば、調べてわかるようにしておきます。

採点の仕方は、私の知るもので2パターンあります。
1つ目のパターンは、自分の分担が決まっているというものです。
はじめに自分の担当枚数が割り振られ、割り振られた分を期日までに採点します。(通信教育では担任制の場合もあります)
その場合の流れはこんな感じです。

  1. 答案用紙を受け取る。

  2. 期日に間に合うように採点&見直しをする。

  3. 答案用紙を返却する。

だいたいはこの繰り返しになります。

この方法のメリットは、自分の分担が決まっているので、期日までに終わらせれば時間配分は任せてもらえる、という点です。
しかし、これは逆に言うと、任された分担は、責任を持ってこなさなくてはならないということでもあります。在宅ワーカーが長く仕事を任せてもらうためには、責任を持って仕事も行うことが大切であり、それについては「メリット・デメリット」の記事でも触れています。

もう1つは、自分の分担が決められていないというパターンです。
この採点方法の場合、採点はWeb上で行われます。
企業のサーバーに答案がまとめられており、採点の開始時間が決められています。
採点の開始時間になると、採点者が一斉に企業のサーバーにアクセスし、どんどん採点をしていきます。
早い者勝ちの採点方法です。

この場合の流れはこんな感じです。

  1. 採点の開始時間の連絡が事前に入る。

  2. 時間になったら採点開始。

  3. どんどん採点する。

  4. 答案用紙がなくなり次第、採点終了。
    (もしくは自分の都合に合わせて終了)

この採点方法のメリットは、自分の分担が決まっていないので、都合が合わなければそのまま採点をお休みすることができる点です。しかし、裏を返すと、採点をするには、採点の開始時間に自分の予定を合せなければならないということであり、それができなければ採点に参加できないことになってしまうわけです。

どちらの採点方法にも一長一短がありますので、自分のスタイルに合った採点方法へ応募するのが良いでしょう。

採点バイトの給料

報酬は企業によって異なりますが、採点と添削では、やはり添削の方が報酬が高いことが多いです。採点は丸付けだけですが、添削はコメントやアドバイスの記入が必要になるからです。

また、小学生~高校生の採点が多いと書きましたが、やはり学年が上がるほど問題の難易度も上がるため、報酬も高くなる傾向があります。
報酬は高くなりますが、無理をして自分の実力以上の学年を希望すると採用試験も結果的に通らないということになってしまうので、自分が自信を持って指導できる教科・学年を選択するのが良いでしょう。

まとめ

採点・添削の仕事におけるパソコン操作はそれほど難しくないことが多いので、その点はあまり心配いりません。
採点バイトは、自宅で行えることが大きなメリットです。
間接的であっても、子供たちの教育に携われることはやりがいになります。仕事を長く続ける方が多いのもこの魅力があるからでしょう。
学生時代に勉強をがんばっていた方、得意科目があった方、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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